ゼンマイ科
Osmundaceae
ゼンマイ
Osmunda japonica Thunb.
- 別名
- ハゼンマイ,シシゼンマイ

- 英名
- Asian royal fern
- 中国名
- 紫萁
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- ①貫衆(カンジュウ)
- 薬用部位
①根茎,②葉
- 成分
根茎に配糖体(osmudarin, maltol-β-D-glucopyranoside, protocatechuic acid 3-O-β-D-glucopyranoside)
- 産地と分布
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北海道~沖縄,および台湾,朝鮮,中国,ロシア,インドシナ半島,南アジアに分布し,林下に生える.
- 植物解説
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多年草.草丈60~100 cm.根茎は塊状で葉を束生する.葉は二形,若葉は淡赤褐色の綿毛に包まれるが成葉は残らない.栄養葉は2回羽状複葉,最下羽片が最大で,長さ20~30 cm.胞子葉は4月に出,小羽片は線形,主脈の両側に胞子嚢を密に付け,胞子を放出してすぐに枯れる.
- 薬効と用途
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根茎は駆虫作用があり条虫や回虫の虫下しに用いるほか,利尿,補血作用があり,貧血や浮腫などに用いる.催乳を目的に干しゼンマイの味噌汁を飲むという療法もある.
若芽は食用とされるが処理に手間がかかる.
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