熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アワブキ科
Sabiaceae
フシノハアワブキ
Meliosma arnottiana (Wight) Walp. subsp. oldhamii (Maxim.) H.Ohba
別名
ヤンバルアワブキ,ヌルデアワブキ,リュウキュウアワブキ
フシノハアワブキ
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  • フシノハアワブキ
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英名
No Information
中国名
紅柴枝
花期
6月
生薬名
薬用部位
成分
産地と分布

山口県,九州,沖縄,および台湾,朝鮮,中国に分布し,山地~低地に生える.

植物解説

落葉または半常緑の高木.樹高20 m.葉は太小枝の先にやや不規則に互生し,奇数羽状複葉で,基部が膨れる柄があり,長さ15~30 cm.小葉は(4~)9~15個,狭卵形~長楕円形.奄美以南のものは本土産個体に比べ,葉の表裏や全体に毛が少なく小葉柄が長い.花序は頂生し,複円錐状で,長さ幅ともに20 cmに達する.花は両性,径3~4 mm,白色.
本種は九州~沖縄,台湾,朝鮮半島,中国にかけて分布するが,沖縄のものは別種である可能性が示唆されている.

薬効と用途

沖縄では剤が器具材,下駄材として利用された.戦前は黒糖の樽材として賞用された.
和名のフシとはヌルデのことで,葉が似ていることから命名された.

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