トクサ科
Equisetaceae
スギナ
Equisetum arvense L.
- 別名
- ミモチスギナ,ツクシ

- 英名
- field horsetail, common horsetail
- 中国名
- 問荊
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 問荊(モンケイ)
- 薬用部位
栄養茎
- 産地と分布
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北海道からトカラ列島にかけて,および北半球の温帯,暖帯に広く分布し,山野,路傍,市街地など人為的な影響を受けた場所にごく普通に見られる.
- 植物解説
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夏緑性の多年草.根茎は地下を長く匍匐する.地上茎は直立し,二形をなす.栄養茎(緑色の茎)は高さ20~40 cm,基部で径3~4 mm,葉鞘は長さ0.3 mm~1 cm,歯片は暗褐色で白膜縁.茎は上半分で枝を多数輪生し,分枝しない.胞子茎(つくし)は高さ8~35 cm,分枝しない.葉緑素を持たず,胞子散布後すぐに枯死する.
- 薬効と用途
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利尿,止血,鎮咳,解熱作用があり,鼻血,下血,咳,喘息,気管支炎,浮腫,泌尿器疾患などに用いる.民間薬として古くから利用されている.皮膚疾患,うるしかぶれには煎液で患部を洗うか,生の汁を付ける.ヨーロッパでは尿路感染症,尿路結石,夜尿症,月経困難症などに用いられる.
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