熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
オランダビユ
Cullen corylifolius (L.) Medik.
別名
ハコシ
オランダビユ
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  • オランダビユ
  • オランダビユ
  • オランダビユ
英名
babchi
中国名
補骨脂
花期
春~秋
生薬名
補骨脂(ホコツシ)
薬用部位

成熟種子

成分

フラボノイド(bavachinin),フェニルプロパノイド誘導体(damaurone類)

化学構造式

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  • オランダビユ 化学構造式1
  • オランダビユ 化学構造式2
  • オランダビユ 化学構造式3
産地と分布

インド原産といわれ,中国を主産地とする.

植物解説

一年草.草丈40~90 cm.全体が黄白色と黒褐色の腺毛に覆われている.直立茎は堅く,縦に稜がある.葉は互生,単葉,広卵形か三角状卵形で長さ4~11 cm,幅3~8 cm,縁には大きく粗い鋸歯がある.多数の花が密集して頭状に近い散形花序となり,6~10 cmの花軸をもって脇性する.豆果は楕円形,種子に芳香がある.

薬効と用途

強壮作用があり,遺尿,頻尿,インポテンツ,足腰の冷えなどに用いる.皮膚病には粉末で患部をこするか,酒に浸して塗布する.中国では白斑や脱毛症に外用や注射治療が行われている.

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