ウラジロ科
Gleicheniaceae
ウラジロ
Diplopterygium glaucum (Houtt.) Nakai
- 別名
- ヤマクサ,ホナガ,モロムキ,ヘゴオオシダ,シダ

- 英名
- No Information
- 中国名
- 裡白,裏白
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- No Information
- 薬用部位
全草
- 成分
ジテルペン(18-O-a-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-b-D-glucopyranosyl-13-epitorreferol, 3-O-a-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-b-D-glucopyranosyl-3-b-hydroxymanool, 3-O-a-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-b-D-glucopyranosyl-3-b-hydroxy-13-epimanool)
- 産地と分布
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本州~沖縄,および台湾,朝鮮,中国に分布し,
- 植物解説
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多年草.根茎は長く匍匐し,径1 cm.葉柄は硬く茶褐色,1対の羽片を毎年付け1段ずつ増えながら数年成長し,数メートルにおよぶ.羽片は長さ50~100 cm.2回羽状に深裂し,裂片は線形,上面は緑色で下面は灰白色.胞子嚢群は中肋と辺縁の中間に1列に並ぶ.
- 薬効と用途
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利尿薬とする.
新年の飾りとして知られ,しめ縄に添えたり鏡餅の下敷きとしたりする.縁起物とされる説はいくつかある.葉の裏の白さにちなみ家族が白髪になるまで長生きできるように願うため,羽片が左右そろっている様を夫婦が仲睦まじく離れないように願うため,羽片が蛇の肋骨に見え悪魔を寄せ付けないため,鬼の肋骨に見立てて魔除けとするため,人という字に似ているため,鶴が羽を広げたようでめでたいため,山姥(やまんば)に子供が追われた時ウラジロの茂みに隠れて助かったため,表より裏が美しいことから人間も表面を飾るより裏の心を美しくすべきであるため,正月を白く清めるため,などがある.葉柄で箸や盆などが作られる.自生地はヒノキ植林の指標とされる.
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