熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

カヤツリグサ科
Cyperaceae
トラノハナヒゲ
Rhynchospora brownii Roem. et Schult.
トラノハナヒゲ
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  • トラノハナヒゲ
  • トラノハナヒゲ
英名
grassy beak-sedge
中国名
白喙刺子莞
花期
6~10月
生薬名
薬用部位
成分
産地と分布

本州中部地方~南西地方,および台湾,中国南部,インドシナ,インド,マレーシア,アフリカ,その他旧世界の熱帯,亜熱帯地域に分布し,海岸近くの日当たりの良い湿地に生える.

植物解説

多年草.草丈50100 cm.葉は幅23 mm.分花序は23個が多少離れて付き,密に枝分かれした複散房状,多数の小穂を付ける.小穂は楕円形,長さ45 mm,濃褐色.鱗片は卵形,長さ2.54.5 mm,濃褐色,鋭尖でやや長い芒をもつ.痩果は倒卵形,長さ約2 mm,表面に横紋状の模様がある.刺針状花被片は67本,痩果と同長またはやや長い.

薬効と用途

特に利用されることはないが,生育する多くの県で絶滅が危惧されている.和名は,同属のイヌノハナヒゲに対し,本種の方が植物体が大きいことに由来する.

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