熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ゴマノハグサ科
Scrophulariaceae
ゲンジン
Scrophularia ningpoensis Hemsl.
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ゲンジン
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英名
Ningpo figwort, Chinese figwort
中国名
玄参
花期
7~8月
生薬名
玄参(ゲンジン)
薬用部位

成分

イリドイド(ningpogenin, pterolactam, iridolactone

化学構造式

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  • ゲンジン 化学構造式1
  • ゲンジン 化学構造式2
  • ゲンジン 化学構造式3
産地と分布

中国に分布し,山地の渓辺,林内,草地などに生える.

植物解説

多年草.草丈は2 mほどになる.根は肥大し,円柱形で下部は分枝する.茎は直立し,四稜形で溝がある.葉は下部で対生,上部で互生し,卵形か卵状楕円形で,長さ720 cm,鋭尖で細鋸葉縁.茎の頂に暗紫色の左右相称花を散形花序にまばらに付ける.

薬効と用途

清熱,解毒,消炎,除煩(胸に熱感があり気分が落ち着かない様を治す)作用があり,熱病による口渇や煩躁,不眠症,自汗,鼻炎,便秘などに用いる.咽喉腫痛には煎液でうがいする.腫れ物にはつき潰して汁を外用する.漢方処方では加味温胆湯,清熱補気湯などに配合される.

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