熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
ビロードムラサキ 
Callicarpa kochiana Makino
別名
オニヤブムラサキ,ビロウドムラサキ
ビロードムラサキ 
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  • ビロードムラサキ 
英名
No Information
中国名
枇杷葉紫珠,鬼紫珠,山枇杷
花期
7~8月
生薬名
No Information
薬用部位

根,枝葉,葉

成分

モノテルペン(4-terpineol),セスキテルペン(caryophyllene),ジテルペン(kochianic acid A, B

化学構造式

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  • ビロードムラサキ  化学構造式1
  • ビロードムラサキ  化学構造式2
  • ビロードムラサキ  化学構造式3
産地と分布

紀伊半島,四国南部,九州南部,および台湾,中国、ベトナムに分布し,常緑林内に生える.

植物解説

落葉低木.樹高24 m.若枝は葉柄や葉の裏面とともに淡黄褐色を帯び,樹枝状に分枝した長軟毛が密生する.葉は対生し,狭長楕円形~広倒披針形,長さ1530 cm,幅410 cm,表面は若いときに星状毛がある.花序は腋生する.花冠は淡紅紫色.果実は球形で径約2 mm,熟すと白くなる.

薬効と用途

根をリウマチに,枝葉をカゼの頭痛に,葉を浮腫に用いる.中国で薬用にされる.葉の両面に長軟毛が密生し,ビロード状の感触が印象的である.

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