熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ハエドクソウ科
Phrymaceae
ハエドクソウ
Phryma esquirolii H.Lév.
別名
チャボハエドクソウ
ハエドクソウ
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  • ハエドクソウ
  • ハエドクソウ
  • ハエドクソウ
英名
lopseed
中国名
透骨草
花期
6~8月
生薬名
6~8月
薬用部位

全草

成分

リグナン(haedoxan, phrymarolin類)

化学構造式

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  • ハエドクソウ 化学構造式1
  • ハエドクソウ 化学構造式2
産地と分布

本州~九州,および朝鮮,中国,ヒマラヤ,シベリア東部に分布し,丘陵や低山の林や藪の陰などに生える.

植物解説

多年草.草丈5070 cm.茎は直立し,鈍い4稜があり,上部でしばしば分枝する.葉は薄く,両面特に脈上に毛があり,葉身は長さ311 cm,幅410 cm.下垂は長さ1020 cm.花は白色でしばしば淡桃色を帯び,長さ69 mm,幅46 mm.萼は果期に長さ56 cm.蒴果は長さ5 mm

薬効と用途

鎮痛,消炎,殺虫,通経作用などがあり,打撲傷,リウマチの疼痛,閉経,出来物,虫刺されに服用,外用する.茎葉を刻んで飯に混ぜたものは蝿取りになる.

現在はナガバハエドクソウが別種として区別されることが多いが,以前は区別されなかったときもあった.

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