キク科
Asteraceae
ニガヨモギ
Artemisia absinthium L.
- 別名
- アブサン
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- 英名
- wormwood
- 中国名
- 中亞苦蒿
- 花期
- 6~10月
- 生薬名
- 苦艾(クガイ)
- 薬用部位
地上部
- 産地と分布
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ヨーロッパ原産.
- 植物解説
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多年草.草丈40~60 cm.全草が絹のような白毛で覆われる.葉は2~3回羽状深裂で,表面は緑白色,裏面は白色,裂片は披針形.頭花は小さく多数で円錐状をなす.花は黄色.
- 薬効と用途
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苦味健胃作用,胆汁分泌作用があり,少量では食欲を増進させるが大量では頭痛やめまいをきたす.強壮,解熱,駆虫作用もある.古代ローマ時代から婦人病などの薬として利用された.乾燥地上部2~3 gに熱湯を1カップ注ぎ,蒸らして服用する.打ち身にはそれを冷まして湿布する.
枝葉にいろいろな香料を加え蒸留し,アルコールで加工されたのがアブサン酒である.ヨーロッパでは料理の香辛料にも利用される.庭園ではほかの植物のそばに植えたり,刈り取った地上部を敷き草にしたり,すき込んだりして虫害に防止に利用する.
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