熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モクレン科
Magnoliaceae
タイサンボク
Magnolia grandiflora L.
タイサンボク
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  • タイサンボク
  • タイサンボク
  • タイサンボク
英名
southern magnolia, bull bay
中国名
荷花木蘭
花期
5~6月
生薬名
No Information
薬用部位

①葉,②つぼみ,③樹皮

成分

葉にセスキテルペン(magnograndin, cyperusol C, parthenolide

化学構造式

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  • タイサンボク 化学構造式1
  • タイサンボク 化学構造式2
  • タイサンボク 化学構造式3
産地と分布

北アメリカ原産.

植物解説

常緑高木.樹高2530 m.葉は厚く革質,長楕円形で長さ1025 cm,幅512 cm,上面は濃緑色で光沢があり,下面は褐色鉄さび色の毛がある.直径1220 cmの大きな白色花を上向きに開き,花弁は6枚,ときに912枚で広倒卵形,強い香気を放つ.果実は集合果となり,成熟すると一つの果実(袋果)が解列し,白糸状の種柄より紅色の種子2個を下垂する.

薬効と用途

葉は高血圧に用いる.つぼみは鼻づまり,花粉症,頭痛に用いる.原産の北米では先住民が樹皮を利用し,傷やあせもの痒みに煎液で洗浄する.むくみには潰した樹皮の浸出液を蒸気浴に利用する.

観賞用として庭園や公園に植えられる.

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