熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

タデ科
Polygonaceae
シャクチリソバ
Fagopyrum dibotrys (D.Don) H.Hara
別名
シュッコンソバ
シャクチリソバ
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  • シャクチリソバ
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  • シャクチリソバ
  • シャクチリソバ
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英名
perennial Buckwheat
中国名
金蕎
花期
生薬名
①全草,②根と根茎,③そばがら
薬用部位

①赤地利(シャクチリ),②天蕎麦根(テンキョウバクコン)

成分

地上部にフラボノイド(rutin, quercetin, quercitrin

化学構造式

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  • シャクチリソバ 化学構造式1
  • シャクチリソバ 化学構造式2
  • シャクチリソバ 化学構造式3
産地と分布

インド北部,中国原産で,日本各地で栽培,野生化する.

植物解説

多年草.草丈約1 m.根茎は太い.茎は根茎から叢生し,中空で下部は帯紅色.葉は互生し,三角形で下部の葉は丸みを帯び上部の葉は長尖頭.

薬効と用途

全草は肝炎,胃痛に用いるほか,動脈硬化症,高血圧,脳卒中の後遺症予防,治療には葉に熱湯を注いで用いる.地上部に大量に含まれるrutinは毛細血管を強くする.根茎の浸液はうがい薬として咽喉通に用いる.火傷にはそばがら2030 gを水200 mlで煎じ,煎液で冷湿布する.

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