熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モクレン科
Magnoliaceae
シデコブシ
Magnolia stellata (Siebold et Zucc.) Maxim.
別名
ヒメコブシ
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シデコブシ
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英名
star magnolia
中国名
星花玉蘭
花期
3月
生薬名
辛夷(シンイ)
薬用部位

成分

モノテルペン(cineole, camphor, fenchone

化学構造式

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  • シデコブシ 化学構造式1
  • シデコブシ 化学構造式2
  • シデコブシ 化学構造式3
産地と分布

愛知県,岐阜県,三重県に分布し,低山や丘陵地に生える.

植物解説

落葉小高木または低木.樹高5mほど.葉は互生し,長楕円形または倒披針形,長さ510 cm,幅13 cm,葉柄は長さ25 mm.葉の出る前に毛井710 cmの花を付ける.花弁は(9~)1224(~32)米,淡紅色または白色で紅色を帯びる.集合果は垂れ下がり長さ37 cm

薬効と用途

生薬の辛夷として利用できるという文献があるが,日本薬局方における辛夷の基原植物(コブシやタムシバなど)ではない.以下はコブシの内容より転用.

鼻や頭の症状を改善する作用があり,頭痛,頭重,鼻閉,蓄膿症,鼻炎などに用いる.

自生は中部地方の一部だけである希少植物だが,増殖された個体が各地で栽培されている.

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