熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アカネ科
Rubiaceae
コバンムグラ
Exallage chrysotricha (Palib.) Neupane et N.Wikstr.
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コバンムグラ
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英名
No Information
中国名
金毛耳草,石打穿
花期
6~9月
生薬名
黄毛耳草(オウモウジソウ)
薬用部位

全草

成分

イリドイド(geniposide),ステロイド(stigmasterol),トリテルペン(oleanolic acid

化学構造式

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  • コバンムグラ 化学構造式1
  • コバンムグラ 化学構造式2
  • コバンムグラ 化学構造式3
産地と分布

高知県,長崎県,熊本県,および韓国南西部,中国中南部に分布し,山地の路傍に生える.

植物解説

多年草.茎は地面をはい,長さ3060 cm,開出毛が密生する.葉は長さ12.5 cm,幅0.51.5 cm,楕円形で鋭尖.葉柄も開出毛が密生する.葉腋に13個の淡青色の花を付ける.さく果は球形で,萼裂片が宿存し,径2.53 mm

薬効と用途

黄疸,水腫,痢疾などに用いる.腫瘍,捻挫にはつき潰して患部に外用する.中国で薬用にされる.

日本では生育地が少なく,絶滅が危惧される.熊本県では数か所で標本が採集されているが,現在確認できるのは山鹿市の一か所だけである.

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