熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
カワラニンジン
Artemisia carvifolia Buch.-Ham.
別名
ノニンジン
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カワラニンジン
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  • カワラニンジン
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英名
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中国名
青蒿
花期
7~8月
生薬名
青蒿(セイコウ)
薬用部位

全草

成分

モノテルペン(artemisia ketone, artemisia alcohol, cineole, borneol

化学構造式

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  • カワラニンジン 化学構造式1
  • カワラニンジン 化学構造式2
  • カワラニンジン 化学構造式3
  • カワラニンジン 化学構造式4
産地と分布

本州~九州,および朝鮮,中国,ヒマラヤ,ベトナム北部などに分布し,河岸,畑地,荒地,海岸の砂地などに生える.日本のものは中国から薬用として入り,野生化したとの説がある.

植物解説

二年草.草丈40150 cm.茎は著しく分枝する.根生葉は束生し,下葉とともに2回羽状深裂,裂片は長楕円形で開出し,中軸上部の葉は櫛歯状.中葉は長楕円形で2回羽状深裂し,やや小形で小裂片は欠刻状歯牙縁.緑黄色の頭花を多数付ける.

薬効と用途

解熱作用があり,間欠熱(1日の間に体温の変動があること),産褥熱(出産後に続く発熱),黄疸などに用いる.また,止血作用があり,血便,鼻血に用いる.いずれも熱湯を注いで温服する.疥癬や蜂刺されには生汁を塗布するか,浴湯料とする.

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