熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

バラ科
Rosaceae
カマツカ
Pourthiaea villosa (Thunb.) Decne. var. villosa
別名
ウシコロシ,ワタゲカマツカ,ケカマツカ,アツバカマツカ,オオカマツカ
カマツカ
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英名
Christmas berry, Oriental photinia
中国名
毛葉石楠
花期
4~5月
生薬名
石楠根(シャクナンコン)
薬用部位

成分

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産地と分布

北海道から九州,および中国,朝鮮,多淫などに分布し,山地や丘陵地に見られる.

植物解説

落葉小高木.幹は約5 m.葉は有柄で互生し,葉身は倒卵形または狭長倒卵形で先は尖り,縁には細かい先の尖った鋸歯がある.枝の端に散房花序を付け,白色の小花が固まって開く.果実は楕円形で赤く熟す.かつては葉や花序の毛によりウスゲカマツカ,ワタゲカマツカなどと変種の関係で分けられていた.

薬効と用途

嘔吐下痢,過労による衰弱などに用いる.中国で薬用にされる.

花や果実が美しく,植栽されたり切り花に用いられたりすることがある.材は極めて硬く,ハンマーや鎌,その他器具の柄,杖に利用される.別名のウシコロシは牛の鼻環に利用したことによる.薪炭材としても上質である.若葉は飯に混ぜて食用とされた.果実も甘酸っぱく食べられる.

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