熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

クサスギカズラ科
Asparagaceae
カイソウ
Drimia maritima (L.) Stearn
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カイソウ
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英名
Squill, Sea onion
中国名
海葱
花期
7~8月
生薬名
海葱(カイソウ)
薬用部位

鱗茎

成分

ステロイド(scillarenin, 3-epi-O-methyl-scilliphaeosidin, 6-b-acetoxy scillarenin 3-O-b-D-glucopyranoside

化学構造式

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  • カイソウ 化学構造式1
  • カイソウ 化学構造式2
  • カイソウ 化学構造式3
産地と分布

南欧の地中海沿岸地方,カナリー島,シチリア島に分布し,海岸の差窮地に生える.

植物解説

多年草.鱗茎は卵形で,人間の頭ほどの大きさになり,重さは12.5 kgに達する.外皮は暗赤色,鮮赤色,白色で大部分は地上に露出する.葉はすべて根生し,披針形で長さ3050 cm,硬質で花後に出現する.高さ11.5 mの花茎を出し,白色か淡紅色の小さな花を50100個総状花序に付ける.

薬効と用途

去痰,利尿,強心作用があるが,大量に服用すると嘔吐,血圧亢進,拍動減少などを起こす.新鮮な鱗茎は殺鼠剤とされる.観賞用として花壇や鉢物で栽培される.

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