熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

サボテン科
Cactacea
ウチワサボテン
Opuntia ficus-indica (L.) Mill.
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ウチワサボテン
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  • ウチワサボテン
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英名
Indian fig opuntia, fig opuntia, prickly pear
中国名
梨果仙人掌
花期
5~6月
生薬名
仙人掌(センニンショウ)
薬用部位

成分

茎と果実にフラボノイド(quercetin 3-methyl ether, daxifolin),モノテルペン(corchoionoside C

化学構造式

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  • ウチワサボテン 化学構造式1
  • ウチワサボテン 化学構造式2
  • ウチワサボテン 化学構造式3
産地と分布

熱帯アメリカ原産.各地で栽培される.

植物解説

小高木.樹高45 mになる.茎節(うちわに見える部分)一つは長さ40 cm,幅 20 cmほど.茎頂部の辺縁に黄色の花を付け,1~数個並ぶ.果実は長球形で長さ9 cmに達し,紅熟する.

薬効と用途

解熱,鎮咳,消炎,健胃薬として利用される.発熱や咳にはトゲを除いた茎をミキサーにかけて飲むか,すりおろしたもの1回量1015 gを服用する.熱帯アメリカでは古代から栽培される.果実は甘く食用にするほか,家畜の飼料用にも栽培される.

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