イノモトソウ科
Pteridaceae
イノモトソウ
Pteris multifida Poir.
00:00 / 00:00

- 英名
- Pteris multifida Poir.
- 中国名
- 鳳尾蕨,井欄邊草
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 鳳尾草(ホウビソウ)
- 薬用部位
全草
- 成分
フェニルプロパノイド(4-O-caffeoylquinic acid),フラボノイド((2S)-5,7,3’,5’-tetrahydroxyflavanone),セスキテルペン((2R)-acetyl pterosin B)
- 産地と分布
-
岩手県~沖縄,および台湾,朝鮮,中国,フィリピン,インドシナ半島,マレー半島に分布し,人家のそば,石垣の間,土塀の下,崖などに生える.
- 植物解説
-
多年草.草丈30~70 cm.根茎は短く横走し,黒褐色の小鱗片を密生する.葉は二形あり,根茎から叢生し,栄養葉は柄とともに長さ20~40 cm,胞子葉は柄とともに長さ40~70 cmになる.乾いた洋紙質で胞子葉は2回羽状分裂し,裂片は線形で鋭尖,裏面葉縁に胞子嚢群を付ける.栄養葉は羽片が小さい.
- 薬効と用途
-
清熱,止血,解毒,消腫作用があり,黄疸性肝炎,腸炎,細菌性赤痢,吐血,血便,止血,鼻血,扁桃腺炎,耳下腺炎,腫れ物などに用いる.熊本県天草地方ではアマクサグサとよばれ,全草のアルコール漬けを打撲傷の外用薬とする.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。