熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

クスノキ科
アオモジ
Litsea cubeba (Lour.) Pers.
00:00 / 00:00
アオモジ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • アオモジ
  • アオモジ
  • アオモジ
  • アオモジ
  • アオモジ
  • アオモジ
  • アオモジ
英名
aromatic litsea, may chang
中国名
山雞椒,山胡椒
花期
3~4月
生薬名
蓽澄茄(ヒッチョウカ)
薬用部位

果実

成分

モノテルペン(neral, geranial, citronellal

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • アオモジ 化学構造式1
  • アオモジ 化学構造式2
  • アオモジ 化学構造式3
産地と分布

九州(西部・南部)~奄美,および台湾,中国,ヒマラヤに分布し,伐採跡地などの明るいところにパイオニア的に生える.日本では近年,分布域が拡大している.

植物解説

落葉小高木.樹高24 m.葉は互生し,広披針形で長鋭尖頭,長さ715 cm,幅24.5 cm,表面は鮮緑色で,裏面は粉白色.雌雄異株.花は葉の展開前に,前年葉の葉腋から出る枝先に散形花序を付ける.果実は径56 mm,球形で紫黒色.

薬効と用途

食欲不振,消化不良,下痢,嘔吐などに用いる.九州西部に多く,熊本県内では天草地方に多い.天草市天草町福連木には,かつて果実から香料をとる工場があった.小正月の成り木責めにも利用された.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。