熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ウルシ科
Anacardiaceae
マンゴー
Mangifera indica L.
マンゴー
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  • マンゴー
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英名
mango
中国名
芒果,杗果, 檬果
花期
2~4月
生薬名
①芒果(ボウカ),②芒果核(ボウカカク),③芒果葉(ボウカヨウ),④芒果樹皮(ボウカジュヒ)
薬用部位

①果実,②種子,③葉,④樹皮,⑤花

成分

果実にトリテルペン(mangiferolic acid, ambonic acid),葉・樹皮にキサントン類(mangiferin)

化学構造式

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  • マンゴー 化学構造式1
  • マンゴー 化学構造式2
  • マンゴー 化学構造式3
産地と分布

北部インドからマレーシアが原産と考えており,熱帯を中心に栽培される.

植物解説

常緑高木.樹高10~40 m.幹は直立する.葉は互生し,長楕円形で長さ10~30 cm,漸尖頭で全縁.花は長さ10~60 cmの円錐花序に付き,1花序は数百~数千個の小さな花からなる.液果は扁平な卵形から腎形で長さ4~25 cm.外果皮は黄色から帯紫色のものまである.

薬効と用途

利尿,通経,鎮吐を目的に果実を食べる.種子は駆虫,止瀉作用があり,2~3個を煎じて服用するか,粉末にして服用する.葉は糖尿病や下痢に利用するほか,喉の痛み緩和やしゃっくり止めを目的に葉を燃やした熱気を吸入するという方法があり,灰は火傷の治療に外用する.歯茎の健康を保つためには葉を噛む.樹皮は生理不順,糖尿病,出血を伴う痔,下痢などに用いる.タイでは花を下痢止めに用い,食用にもする.

熱帯で広く栽培される.栽培品種は極めて多く,200~500品種あるとされる.栽培の歴史も古く,南アジアでは4000年前から栽培され,文化・宗教と深い関わり合いを持つ.

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