ノボタン科
Melastomataceae
ヒメノボタン
Osbeckia chinensis L.
- 別名
- クサノボタン

- 英名
- No Information
- 中国名
- 金錦香
- 花期
- 8~11月
- 生薬名
- 仰天鐘(ギョウテンショウ)
- 薬用部位
全草
- 成分
地上部にフラボノイド(quercetin, kaempferol),タンニン(2,3-[(S)-4,4',5,5',6,6'-hexahydroxydiphenoyl]-D-glucopyranoside)
- 産地と分布
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紀伊半島~沖縄,および台湾,中国南部,東南アジア,インド,オーストラリアに分布し,日当たりの良い低地や山地の原野に生える.
- 植物解説
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多年草,または半低木.草丈10~60 cm.茎は4稜があり,稜の上には伏剛毛がある.葉は対生し,線形~狭卵形,全縁,長さ2~6 cm,幅3~15 mm,3~5個の平行脈があり,両面に伏剛毛がある.頭状花序は頂生し,花は2~10個付く.花弁は4個,紅紫色まれに白色.さく果は残存する萼筒に包まれ,長さ約 6 mm.種子は多数.
- 薬効と用途
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鎮咳去痰,解毒作用があり,細菌性下痢,アメーバ赤痢,腸炎,気管支炎に用いるほか,尿路結石にも利用する.中国で薬用にされる.
園芸店でヒメノボタンの名前で売られている植物は,海外産別種であることが多い.生育する草地の減少や管理放棄により生育する多くの件で絶滅が危惧されている.
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