熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
ヒマワリ
Helianthus annuus L.
別名
ヒグルマ,テンガイバナ,ニチリンソウ,コウジツキ,ヒグルマ
ヒマワリ
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  • ヒマワリ
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英名
common sunflower
中国名
向日葵
花期
8~9月
生薬名
①向日葵子(コウジツキシ),②向日葵葉(コウジツキヨウ),③向日葵花(コウジツキカ)
薬用部位

①種子,②葉,③花,④花托

成分

種子に脂肪酸(linoleic acid, oleinic acid, palmitic acid)

化学構造式

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  • ヒマワリ 化学構造式1
  • ヒマワリ 化学構造式2
  • ヒマワリ 化学構造式3
産地と分布

北米原産で,各地で栽培される.

植物解説

一年草.草丈1~3.5 m.茎は直立し,単一か丈夫で分枝して剛毛に覆われる.葉は互生し,大形で長柄,長さ10~30 cmで鋭頭か鋭尖頭,粗鋸歯縁.茎の頂に大形の頭花を横向きに付け,管状花は紫褐色,舌状花は多数で鮮黄色.

薬効と用途

動脈硬化の予防,滋養には種子ひとつまみを炒って毎日食べる.整腸には種子を煎じて服用する.カゼの解熱には葉を用いる.花にエタノールと水の混液またはエタノールを加えて抽出したチンキ剤もカゼに利用する.高血圧,めまいには花托(種子がついていた部分.花床)を用いる.

種子には必須脂肪酸のリノール酸を多く含むが,摂りすぎると血液凝集作用や炎症を起こすアラキドン酸を過剰に生成してしまう.

太陽の光の方向に従って花が回るのでヒマワリだと言われているが,実際にそのようなことはない.

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