ウラボシ科
Polypodiaceae
ヒトツバ
Pyrrosia lingua (Thunb.) Farw.
- 別名
- イワノカワ,イワグミ,イワガシワ,イワクサ

- 英名
- felt fern, tongue fern
- 中国名
- 石葦
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- ①石韋(セキイ),②石韋根(セキイコン)
- 薬用部位
①葉,②根
- 産地と分布
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関東地方~沖縄,および台湾,朝鮮,中国,南インド,インドシナ半島に分布し,やや乾燥した岩上や樹幹に着生する.
- 植物解説
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多年草.根茎は長く横走し,鱗片を密に付ける.葉身は卵形から広披針形,胞子を付ける葉がやや幅狭くなり,全縁で革質,裏面は灰褐色の星状毛を密に付け,表面の毛は少ない.胞子嚢群は葉の裏面を覆う.
- 薬効と用途
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葉は利尿作用があり,腫れ,むくみ,脚気,腎臓病に用いる.尿路結石,腎炎にも用いる.根は消腫,止血に応用される.
観賞用に栽培されることが多く,名前が付けられた多様な奇形がある.エボシヒトツバは葉身がねじれて展開するもの,シシヒトツバは獅子葉になるもの,ハゴロモヒトツバは葉の両面に披針形の突起が数対突出するもの,フイリヒトツバは表面に淡白色の不規則の斑紋が入るものである.
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