熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

タヌキモ科
Lentibulariaceae
ミカワタヌキモ
Utricularia exoleta R.Br.
別名
イトタヌキモ,ワスレタヌキモ
ミカワタヌキモ
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  • ミカワタヌキモ
  • ミカワタヌキモ
英名
No Information
中国名
絲葉狸藻
花期
9~11月
生薬名
No Information
薬用部位

全草

成分

No Information

産地と分布

北海道~九州,および北半球の温帯~亜寒帯に広く分布し,溜池や湿地に生える.

植物解説

浮遊性~湿性の多年草.茎は細く,直径0.2~0.5 mm,よく分枝しながら水中または湿地上を横に伸長する.葉は互生し,2叉に1~3回分岐し,糸状で長さ5~10 mm.捕虫嚢は葉に少数付く.花茎は高さ5~15 cm,上方に黄色の花を1~3個付ける.さく果は球形で,直径3 mm.

薬効と用途

ネパールでは泌尿器系の疾患治療に利用される.

葉に捕虫嚢を付ける食虫植物である.観賞用に栽培される.葉は極めて細い糸状であり,イトタヌキモとよばれることも多い.熊本県の生育地はわずかであり,絶滅が危惧される.

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