トクサ科
Equisetaceae
トクサ
Equisetum hyemale L.
- 別名
- エダウチトクサ
- 英名
- field horsetail, common horsetail
- 中国名
- 木賊
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 木賊(モクゾク)
- 薬用部位
茎
- 成分
タンニン(gallic acid, tannic acid, chlorogenic acid),フラボノイド(quercetin)
- 産地と分布
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北海道~九州(関東,西日本は栽培個体の逸出か),およびロシア,朝鮮,中国,モンゴル,ヨーロッパに分布し,山地林下などのやや湿った場所に群生する.
- 植物解説
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多年草.草丈は数十cm~1mを超えることもある.地下茎は匍匐する.地上茎は直立するが,たまに側枝がでることがある.茎は径2.5~17mm,14~50の隆条がある.葉鞘は長さ8~15mm.胞子嚢穂は茎に頂生して,長さ0.7~3cm.
- 薬効と用途
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収斂,食欲増進,消炎,利尿作用があり,下痢,痔出血,月経過多,発熱などに用いる.かすみ目,涙目には煎液で洗眼する.
トクサ(砥草)は砥石代用の草という意味である.ケイ酸塩を含み表面が硬く粗いため,木材,角,骨など工芸品の研磨に用いる.研磨には煮て乾燥させたものを利用する.歯石の除去,イボ取りにも利用される.
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