熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ミツバウツギ科
Staphyleaceae
ショウベンノキ
Turpinia ternata Nakai
別名
ヤマデキ
ショウベンノキ
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  • ショウベンノキ
  • ショウベンノキ
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英名
No Information
中国名
三葉山香圓
花期
5~6月
生薬名
No Information
薬用部位

根,全株

成分

茎にタンニン(ellagic acid, 3-O-methylellagic acid 3’-O-a-L-rhamnopyranoside),葉に配糖体(icariside B4, corchoionoside C)

化学構造式

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  • ショウベンノキ 化学構造式1
  • ショウベンノキ 化学構造式2
  • ショウベンノキ 化学構造式3
産地と分布

四国,九州,沖縄,および台湾に分布し,常緑林に生える.

植物解説

小高木.樹高3~4 m,ときに15 mになる.葉は3小葉,稀に1個または5個からなる.小葉は長楕円形,表面に光沢があり,頂小葉は長さ7~12 cm,幅2.5~5 cm,側小葉はこれより少し小さい.長さ10~20 cmの円錐花序に多数の花を付ける.果実は赤熟し,種子が普通3個入っている.

薬効と用途

通経,利水(水分代謝改善)作用があり,関節炎,胃痛,下痢などに用いる.台湾で薬用にされる.

春先に枝を切ると,切り口から臭気のある樹液が多く出ることから名付けられた.

熊本県では天草市南部の離島に自生している.

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