熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
キバナオランダセンニチ
Acmella oleracea (L.) R.K.Jansen
別名
センニチギク,ハトウガラシ
キバナオランダセンニチ
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  • キバナオランダセンニチ
英名
toothache plant, Szechuan buttons, paracress, buzz buttons, tingflowers, electric daisy
中国名
桂圓菊
花期
6~11月
生薬名
No Information
薬用部位

頭花

成分

辛味成分(spilanthol, undeca-2E,7Z,9E-trienoic acid isobutylamide, undeca-2E-en-8,10-diynoic acid isobutylamide

化学構造式

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  • キバナオランダセンニチ 化学構造式1
  • キバナオランダセンニチ 化学構造式2
  • キバナオランダセンニチ 化学構造式3
産地と分布

原産地は南米,東南アジアなど.観賞用,薬用,香辛料として各地で栽培される.

植物解説

多年草だが,寒さに弱く温帯地域では一年草として扱われる.茎は根元より多数分枝し,草丈30 cm.葉は対生し,卵形~広卵形,縁に波状の浅い鋸歯がある.頭花は楕円形で黄色,管状花のみからなる.そう果は扁平で2本のトゲがある.

薬効と用途

食欲がないときは粉末にした頭花1.5 gを水で服用する.中国では全草を咳,カゼ,百日咳,歯痛などに,ネパールでは頭花を歯痛,発熱に用いる. 

頭花にサンショウに似た刺激的な辛味と舌がしびれるような独特の風味があり,生のままスープなどの料理の風味付けに使う.頭花は乾燥させ砕き,スパイスのように保存する.葉にも辛味があり,生の葉をサラダとして食べる.

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