熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
カイコウズ
Erythrina crista-galli L.
別名
アメリカデイコ,ホソバデイコ
カイコウズ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • カイコウズ
  • カイコウズ
  • カイコウズ
英名
cockspur coral tree
中国名
雞冠刺桐
花期
6~11月
生薬名
No Information
薬用部位

樹皮,葉

成分

樹皮にフラボノイド(erycristin, sandwicensin, erythrabyssin II)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • カイコウズ 化学構造式1
  • カイコウズ 化学構造式2
  • カイコウズ 化学構造式3
産地と分布

ブラジル南東部~アルゼンチン北部が原産で,原野の低地に生える.

植物解説

落葉高木.樹高6~10 m.幹にはトゲがある.葉は三出複葉で,披針形~広披針形であるが個体変異が著しい.長さ20~70 cmの総状花序を頂生し,黄色を帯びた赤色の花を付ける.豆果は長さ10~20 cm,くびれがある.種子はアズキ形で,茶褐色に黒色の斑紋がある.

薬効と用途

樹皮は収れん性があり,傷薬とするほか,肝炎,リウマチにも用いる.葉は収れん剤とするほか,葉とともに鎮静剤とする.ブラジルで薬用にされる.

観賞用として関東以西の暖地で栽培される.花,葉,トゲなどに個体変異があるため,優良個体を選んで挿し木増殖され,園芸品種もある.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。