熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
エゴマ
Perilla frutescens (L.) Britton var. frutescens
別名
エゴマ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • エゴマ
  • エゴマ
  • エゴマ
  • エゴマ
英名
deulkkae, perilla, Korean perilla
中国名
紫蘇,蘇,荏
花期
9~10月
生薬名
荏(エ),白蘇葉(ハクソヨウ)
薬用部位

成分

モノテルペン(perilla ketone, egoma ketone, naginata ketone)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • エゴマ 化学構造式1
  • エゴマ 化学構造式2
  • エゴマ 化学構造式3
産地と分布

東南アジア原産で,各地で栽培される.

植物解説

一年草.草丈60~90 cm.茎葉四角形で直立分枝する.全体に特有な臭気がある.葉は対生,有柄,卵円形で先は尖る.枝先に総状花序を出し,白色の小さな唇形花を密に付ける.

薬効と用途

葉はカゼによる寒気,咳のほか,下痢に用いる.田虫には生のしぼり汁を患部に塗布する.

種子は食用として様々な用途がある.種子を搾って得たエゴマ油は乾性油のため古くから雨合羽,雨傘などの塗装に利用された.また,縫い針の包み紙には錆止めのためエゴマ油をにじませてあった.食用のエゴマ油は焙煎した種子から得られる.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。