オモダカ科
Alismataceae
ウリカワ
Sagittaria pygmaea Miq.

- 英名
- dwarf arrowhead, pygmy arrowhead
- 中国名
- 矮慈菇
- 花期
- 7~9月
- 生薬名
- 鴨舌頭(オウゼツトウ)
- 薬用部位
全草
- 成分
ジテルペン(18-b-D-3′,4′-diacetoxyxylopyranosyl-ent-kaur-16-ene,
ent-isopimar-8(14),15-dien-19-oic acid,
5a-hydroxy-ent-rosa-15-en-18-oic acid)
- 産地と分布
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本州~沖縄,および東アジアの熱帯~亜熱帯に分布し,水田や湿地に生える.
- 植物解説
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多年草.直立茎から走出枝を出し,その先にシュートまたは塊茎を作る.葉は無柄で,葉身はわずかにへら状の線形,長さ10~15 cm,幅5~12 mm.花茎は高さ5~20(~30)cm,花弁は3枚で白色,雄花と雌花がある.
水田雑草とされ,発生を放任した場合の稲の収量は15~25%減るとされる.水稲分げつ期の養分の競合による茎数の減少が原因である.一方で本種は山間部の狭い水田で見られることが多く,圃場整備がされた水田にはあまり見られないようである.
- 薬効と用途
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消炎,解毒作用があり,咽喉痛に用いる.腫れ物にはつき潰して患部に塗布する.中国で薬用にされる.
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