熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

トクサ科
Equisetaceae
イヌドクサ
Equisetum ramosissimum Desf.
別名
カワラドクサ,アオイヌドクサ
イヌドクサ
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  • イヌドクサ
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英名
branched horsetail
中国名
節節草,木賊
花期
花は付けない
生薬名
節節草(セツセツソウ)
薬用部位

全草

成分

フラボノイド(genkwanin, luteolin),ラクトン(loliolide)

 

化学構造式

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  • イヌドクサ 化学構造式1
  • イヌドクサ 化学構造式2
  • イヌドクサ 化学構造式3
産地と分布

本州~沖縄,および朝鮮,中国,ロシア,モンゴル,南アジア,ヨーロッパ,アフリカに分布し,平地の路傍や河原に生える.

植物解説

多年草.草丈は1 mを超えることもある.地下茎は匍匐しする.地上茎は直立するが,長くなると倒伏し,基部や中部で不規則に2~3本の枝を出す.茎は径3~5 mm,8~24の隆条がある.葉鞘は長さ8~15 mm.胞子嚢穂は主茎に頂生して単生,枝にも頂生することがあり,長さ1.2~1.8 cm.

薬効と用途

清熱,利尿,目をすっきりさせる作用があり,目の充血と腫痛,角膜白斑,肝炎,咳,気管支炎に用いる.中国で薬用にされる.

スギナをずっと大きくして,つくしの穂が頂生したような姿である.

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