熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

カヤツリグサ科
Cyperaceae
ウキヤガラ
Bolboschoenus fluviatilis (Torr.) Soják subsp. yagara (Ohwi) T.Koyama
別名
ヤガラ
ウキヤガラ
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  • ウキヤガラ
  • ウキヤガラ
英名
marsh clubrush, kukuraho, purua grass
中国名
荊三棱
花期
6~10月
生薬名
三稜(サンリョウ)
薬用部位

塊茎

成分

トリテルペン(betulin, lupeol),フェノール誘導体(acirpusin A, B)

化学構造式

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  • ウキヤガラ 化学構造式1
  • ウキヤガラ 化学構造式2
  • ウキヤガラ 化学構造式3
  • ウキヤガラ 化学構造式4
産地と分布

北海道から九州,および朝鮮,中国に分布し,沼沢地の水中に生える.

植物解説

多年草.草丈1~1.5 m.泥中に太い根茎を出し横に伸びた先に黒色で堅い塊茎を付ける.葉は茎状に互生し光沢のある緑色の線形.茎の先の散房状に1~2 cmの濃褐色の小穂を付ける.

 

薬効と用途

駆瘀血(体の血の滞りを改善),理気作用があり,腹部の腫瘤や腹痛,胸痛,月経生涯,打撲傷などに用いる.ガマ科のミクリ(Sparganium erectum)などと同様に生薬三稜の基原植物である.

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