熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ミカン科
Rutaceae
レモン
Citrus limon (L.) Osbeck
レモン
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  • レモン
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英名
lemon
中国名
檸檬
花期
4~5月
生薬名
枸櫞皮(クエンヒ)
薬用部位

成熟果皮

成分

モノテルペン(d-limonene, citric acid),フラボノイド(hesperidin)

化学構造式

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  • レモン 化学構造式1
  • レモン 化学構造式2
  • レモン 化学構造式3
産地と分布

インド北東部のヒマラヤ山系の原産.地中海沿岸やアメリカのカリフォルニアなど冬期温暖で夏期乾燥する地域で栽培される.

植物解説

樹勢は強く,枝は立ち気味である.枝にトゲを有する者が多い.葉は披針形で短い翼葉を持つ.花は総状花序で,四季なり性を原則とするが,単生する場合も多い.雌しべの発育が不十分で不燃性である.花弁の一部や新梢の先端部は紫色を呈する.

薬効と用途

芳香性健胃薬,芳香料として用いられるほか,レモンパックやレモン風呂などの美容面にも利用される.かつては航海などにおけるビタミンCの補給源として利用された.

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