熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ヒユ科
Amaranthaceae
ホウキギ
Bassia scoparia (L.) A.J.Scott
別名
ホウキグサ,トンブリ,イソホウキギ,イソボウキ,コキア
ホウキギ
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  • ホウキギ
  • ホウキギ
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英名
burningbush, ragweed, summer cypress, mock-cypress, kochia, belvedere
中国名
地膚
花期
8~9月
生薬名
地膚子(ジフシ)
薬用部位

果実

成分

サポニン(momordin Ic, scoparianoside類)

化学構造式

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  • ホウキギ 化学構造式1
  • ホウキギ 化学構造式2
  • ホウキギ 化学構造式3
産地と分布

ヨーロッパ,南アジア,中国の原産で,畑で栽培される.

植物解説

一年草.草丈50~100 cm.茎は硬く直立し,多数分枝し,線状披針形.上向きの枝上の葉腋に多数の淡緑色の小さな花を総状花序に付ける.雄花と雌花がある.

薬効と用途

強壮,利尿作用があり,脚気,下痢などに用いるほか,排尿障害,膀胱炎,帯下,湿疹などに用いる.皮膚疾患には煎液で患部を洗う.

ほうきの材料として知られるが,観賞用としても庭園で栽培される.食用として葉を飯に炊き込むほか,あえ物,あつ物など種々の料理に用いる.種子も食べられる.小さな実を集めて30分ほど煮てからざるに移し,水に浸して揉むと果皮が取れる.残った種子を大根おろしかとろろを加えて,醤油で食べると独特の風味がありおいしいという.

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