熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
フレンチラベンダー
Lavandula stoechas L.
フレンチラベンダー
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  • フレンチラベンダー
英名
Spanish lavender, topped lavender, French ravender
中国名
法国薰衣草
花期
4~7
生薬名
①ラベンダー,②ラベンダー油
薬用部位

①花,地上部,②精油

成分

モノテルペン(fenchone, camphor, pulegone, cineol)

化学構造式

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  • フレンチラベンダー 化学構造式1
  • フレンチラベンダー 化学構造式2
  • フレンチラベンダー 化学構造式3
  • フレンチラベンダー 化学構造式4
産地と分布

地中海盆地が原産.

植物解説

葉が線形で切れ込まず,密に集まった輪散花序は10段以上になり,花序の先端の上部苞葉がフリルのように付くことが特徴.

薬効と用途

観賞用のほか,精油の抽出用,空気清浄剤,消臭剤として利用される.

 ラベンダーの精油には抗不安,鎮静,抗痙攣,鎮痛,局所麻酔などの様々な臨床効果のほかに,抗酸化,抗菌,抗炎症,鎮痙などの作用がある.利用法としては,頭痛,消化不良,月経不順,疲労に乾燥花5 gに熱湯1カップを注いだものを3回に分けて1日に服用する.頭痛,不眠,興奮には乾燥花に熱湯を注ぎ,発生する蒸気を吸引する.浸出液をこめかみに塗り,マッサージしてもよい.筋肉痛,凝り,不眠,興奮には乾燥花を入浴剤にする.外傷,打ち身,虫刺され,火傷には乾燥花の浸出液で軟膏を作り利用する.

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