熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ウリ科
Cucurbitaceae
ヒョウタン
Lagenaria siceraria (Molina) Standl. var. siceraria
別名
ヒサゴ,フクベ
ヒョウタン
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  • ヒョウタン
英名
calabush, bottle gourd, white-flowered gourd, long melon, New Guinea bean, Tasmania bean
中国名
葫蘆,瓠
花期
夏~秋
生薬名
No Information
薬用部位

成分

トリテルペン(cucurbitacin B)

化学構造式

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  • ヒョウタン 化学構造式1
産地と分布

北アフリカ原産とされ,古代から世界中で栽培されている.

植物解説

蔓性一年草.蔓は身長が旺盛で20 m以上になることもある.葉は心形で縁は掌状に浅裂.花は白色で,雌雄異花.花冠の先は5裂し,夕方に開き翌日の午前中にはしぼむ.

薬効と用途

ネパールでは花のペーストを切り傷に外用する.果実は毒性があり,食べると唇の痺れ,嘔吐,腹痛,下痢などが現れる.

果実は主に水筒として利用される.収穫した果実のヘタに穴を空け中身をかき出す.その後水に漬けこみ果肉を腐らせ,洗浄する.楽器や工芸品などの原料にもなる.

かんぴょうの原料として知られるユウガオとは変種の関係にある.

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