熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
タンジー
Tanacetum vulgare L.
別名
ヨモギギク
タンジー
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  • タンジー
  • タンジー
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英名
tansy, common tansy, bitter buttons, cow bitter, golden buttons
中国名
菊蒿
花期
夏~冬
生薬名
タンジー
薬用部位

全草

成分

セスキテルペン(tanacetin),モノテルペン(-tujone, borneole)

化学構造式

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  • タンジー 化学構造式1
  • タンジー 化学構造式2
  • タンジー 化学構造式3
産地と分布

ヨーロッパ~シベリア,樺太,朝鮮,中国東北部に分布し,各地で栽培される.

植物解説

多年草.草丈1~1.5 m.地下茎は横走する.葉は卵状楕円形で羽状に深裂,各裂片は線状披針形か,さらに羽裂する.頭花は黄色で,扁平な散房花序に多数密生する.舌状花は無い.

薬効と用途

ヨーロッパでは健胃,食欲増進,通経,駆虫などを目的に利用されたほか,少量の葉をケーキやカスタードプリンに入れて香りづけにされた.毒性があるため現在では食用,内服用には利用されない.防虫効果があるため衣服の虫よけにするほか,ケーペットの下に敷いてノミよけ,全草を戸口に置いてアリよけにする.

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