クスノキ科
Rauraceae
シロダモ
Neolitsea sericea (Blume) Koidz.
- 別名
- オキナワダモ

- 英名
- No Information
- 中国名
- 白新木薑子,舟山新木姜子
- 花期
- 11~12月
- 生薬名
- ツヅ油,オダクサ油
- 薬用部位
種子を搾って得た油
- 成分
脂肪酸
- 産地と分布
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本州,四国,九州,沖縄,および朝鮮南部,中国東部に分布する.
- 植物解説
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落葉中高木.葉は互生,枝の先に車輪状に集まり,大形で長さ8~18 cm,幅4~8 cm,長楕円形または卵状長楕円形,3行脈があり,若葉の両面は帯白色ないし灰白色で多少絹毛が残る.雌雄異株.花序は枝の下方の葉の無い部分から上方の葉の間にかけて腋生する芽に数個付く.果実は楕円状球形,長さ12~15 mm.
- 薬効と用途
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種子から得た油は「ツヅ油」とよばれ,除虫用に水田に撒かれたり,石鹸の原料になったりした.ツヅ油はかつて長崎県で生産されていた.宮崎県では「オダクサ油」とよばれた.水田にポトポトと落とし水面に膜を張り,イネの虫を棒で払い落した.虫は油で飛べずに死んでいた.また,シラミの防除に煎液で頭を洗った.赤色の果実が美しく,南日本では庭園樹として植えられる.
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