熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Rubiaceae
アズキ
Vigna angularis (Willd.) Ohwi et H.Ohashi var. angularis
アズキ
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  • アズキ
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英名
adzuki bean, azuki bean, aduki bean, red bean, red mung bean
中国名
赤豆,小豆
花期
生薬名
赤小豆(セキショウズ)
薬用部位

種子

成分

配糖体(angularide類),サポニン(angulasaponin類)

化学構造式

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  • アズキ 化学構造式1
  • アズキ 化学構造式2
  • アズキ 化学構造式3
産地と分布

ヤブツルアズキから東アジアで栽培化された系統で,日本,朝鮮,中国で栽培される.

植物解説

一年草.茎はふつう直立して蔓状にならない.葉は3小葉,小葉は卵円形~卵形,多くはやや3裂,頂小葉は側小葉よりも大きい.葉腋から花軸を出し,淡黄色~淡白色の蝶形花を付ける.豆果は線形,長さ7~12 cm,幅4~6 mm.

薬効と用途

むくみには種子を煎じて服用する.種子180 mlを4~5倍の水で煮た小豆粥は脚気の妙薬と言われたほか,二日酔いや母乳の出が悪い症状,便秘に用いる.

かつて小正月に小豆粥を食べてその年の邪気を除く風習があった.この時の小豆粥の出来がよければ,その年は豊作疑いなしということであった.また,白小豆を粉末にしたものは洗剤として利用された.

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