熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ラン科
Orchidaceae
フチトリセッコク
Dendrobium fimbriatum Hook. var. oculatum Hook.
フチトリセッコク
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  • フチトリセッコク
英名
fringed-lipped Dendrobium
中国名
流蘇石斛
花期
4~5月
生薬名
石斛(セッコク)
薬用部位

成分

クマリン(fimbriatone),フェノール性化合物(confusarin),アントラキノン(rhein

化学構造式

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  • フチトリセッコク 化学構造式1
  • フチトリセッコク 化学構造式2
  • フチトリセッコク 化学構造式3
産地と分布

中国南部,インド,ネパール,ブータン,バングラデシュに分布する.

植物解説

多年草.茎は長さ120 cm以上に達し,弓状または垂れ,中央部は膨らむ.茎には多数の葉が付くが落葉する.葉は長さ815 cm,幅23 cmで披針形.花茎は落葉した茎頂に生じ,長さ18 cmで垂れ,615花を付ける.花は径45.5 cmですっぱいにおいがする.萼片と側花弁は淡橙黄色.唇弁は濃橙黄色でほぼ円形,濃褐色の斑点模様がある.密に軟毛に覆われ複雑に切れ込む.

薬効と用途

解熱,消炎,強壮,健胃作用があり,熱病による口渇,食欲不振,胃腸障害,インポテンツなどに用いる.セッコク属の茎を加工してバネや螺旋形に曲げたものは滋養強壮薬として茶の代わりに飲まれる.

本変種は,母種にない濃褐色の斑点模様を唇弁に持つ.

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