熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
ムラサキバレンギク
Echinacea purpurea (L.) Moench
ムラサキバレンギク
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  • ムラサキバレンギク
  • ムラサキバレンギク
英名
the eastern purple coneflower, purple coneflower, hedgehog coneflower, echinacea
中国名
松果菊,紫錐菊
花期
5~9月
生薬名
エキナセア根(エキナセアコン)
薬用部位

成分

フェニルプロパノイド誘導体(chicoric acid, rosmarinic acid),アミド(alkamide 2

化学構造式

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  • ムラサキバレンギク 化学構造式1
  • ムラサキバレンギク 化学構造式2
  • ムラサキバレンギク 化学構造式3
産地と分布

アメリカオハイオ州からジョージア州にかけてが原産地で,各地で栽培される.

植物解説

多年草.60100 cm.根出葉は卵状披針形で長柄がある.茎葉は披針形,鋸歯があり,無柄.茎頂に頭花を1つ付け,径10 cm.舌状花は紫紅~白色まである.筒状花は暗赤褐色で,鱗片は橙赤色.

薬効と用途

免疫を高めることを目的に利用される.カゼの治療には煎液またはチンキ剤が利用される.薄めた煎液は皮膚の炎症や傷に外用する.

観賞用にも栽培される.和名は,花の形が馬簾に似ていることによる.

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