熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ケシ科
Papaveraceae
ジロボウエンゴサク
Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
別名
ヤブエンゴサク
ジロボウエンゴサク
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  • ジロボウエンゴサク
  • ジロボウエンゴサク
  • ジロボウエンゴサク
英名
No Information
中国名
伏莖紫菫,夏天無
花期
3~4月
生薬名
夏天無(カテンム)
薬用部位

根茎あるいは全草

成分

アルカロイド(decumbenine類)

化学構造式

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  • ジロボウエンゴサク 化学構造式1
  • ジロボウエンゴサク 化学構造式2
  • ジロボウエンゴサク 化学構造式3
産地と分布

関東地方から九州,および台湾,中国に分布し,低地の草地に生える.

植物解説

多年草.根出葉は塊茎の頂端に少数付いて,233出複葉,長い柄がある.花茎は1球から数本ずつ出て長さ1020 cmとなり,柄のある葉が普通2個付く.花は紅紫色か青紫色.さく果は線形.

薬効と用途

降圧,鎮痛,鎮痙,血流改善作用があり,高血圧,脳腫や脳栓塞による半身不随には新鮮な塊茎を大粒なら45個,小粒なら89個を毎回つき潰して113回,米酒や湯で服用する.各種高血圧の治療には粉末を毎回34 g服用する.リウマチ性関節炎には粉末を毎回10 g12回服用する.

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