熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

イネ科
Poaceae
サトウキビ
Saccharum officinarum L.
別名
カンショウ,カンショ,カンシャ
サトウキビ
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  • サトウキビ
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英名
sugar cane
中国名
秀貴甘蔗,甘蔗
花期
5~6月
生薬名
甘蔗(カンショ)
薬用部位

茎幹

成分

リグナン(saccharnan A,B, glycosmisic acid

化学構造式

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  • サトウキビ 化学構造式1
  • サトウキビ 化学構造式2
  • サトウキビ 化学構造式3
産地と分布

インドの原産で,製糖原料として栽培される.

植物解説

大形の多年草.草丈24 m.茎幹は叢生し,単一で直立し,多数の節がある.葉は多数2列に互生し,線形で長さ50100 cm,上部はしだいに狭くとがり,葉鞘は抱茎する.円錐花序は茎の頂につき,多数分枝して無数の頴果を密生し,灰白色,小穂は細小で両性の1花からなる.

薬効と用途

止渇,清熱,去痰薬として口渇,嘔吐,咳嗽,便秘などに絞り汁を飲む.

日本には8世紀,唐の高僧鑑真により経典と共にもたらされた薬物の一つであるとの説があり,滋養強壮の妙薬として珍重された.本格的に栽培されたのは江戸時代の享保年間である.江戸時代から明治にかけて,砂糖は全国の生薬屋(きぐすりや)で扱われた最もポピュラーな薬であった.

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