ミズニラ科
Isoetaceae
ミズニラ
Isoetes japonica A.Braun
- 別名
- イケニラ

- 英名
- No Information
- 中国名
- No Information
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 薬用部位
- 成分
- 産地と分布
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本州,四国,および朝鮮に分布し,貧栄養の湖沼や溜池,湧水のある河川や水路,水田などに生育する.
- 植物解説
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沈水~湿性の多年草.茎は塊茎となり,直径約1.0~1.8 mm.葉は多数が叢生,鮮緑色~緑白色で長さ約15~30 cm,円柱形で次第に細くなって先は尖る.内部は4室からなる空隙となっており,手触りは柔らかい.葉の基部は白色で扁平,幅広くなり外側に膨らむ.6~7月ごろから内側に胞子嚢が形成される.異形胞子を持ち,外側の葉に大胞子嚢,内側の葉に小胞子嚢ができる.大胞子は網状(蜂の巣状)周皮となり,直径300~563㎛.小胞子は平滑~こぶ状周皮となり,直径25~38㎛.
- 薬効と用途
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ミズニラ科はヒカゲノカズラ科,イワヒバ科とともに小葉植物門を構成する.観賞用としてアクアリウムなどで栽培される.
ミズニラ科(属)植物は外部形態が非常に似ており,大胞子や小胞子の直径,および周皮の模様など微細な形質で同定されることが多く,分類が難しい.ミズニラ九州には分布していない.
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