ヒルムシロ科
Potamogetonaceae
フトヒルムシロ
Potamogeton fryeri A.Benn.
- 英名
- No Information
- 中国名
- No Information
- 花期
- 4~8月
- 生薬名
- 薬用部位
- 成分
- 産地と分布
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北海道~九州,および朝鮮,千島,サハリンに分布し,貧栄養~腐食栄養型の池沼,湿原内の池塘や水路など,酸性の水域に生育する.
- 植物解説
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水中に生える多年草.地下茎が伸びて増える.水中茎は~2 m,越冬のための特殊な殖芽は形成しない.沈水葉は明瞭な葉柄を欠き,下部から線形~狭長楕円形~倒披針形と形態が変化し,長さ6~25 cm,幅5~30 cm.浮葉は長楕円形~広楕円形,長さ5~13 cm,幅2.5~5 cm,葉縁はやや波打ち,基部はくびれて円形または心形,しばしば赤みがかる.花穂3~5 cmで密花.4心皮.果実は長さ4~5 cm,幅2.5~4 mm,全体に細長く柱頭が突出しない.
- 薬効と用途
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ヒルムシロ,オヒルムシロとよく似ている.この3種のうち熊本県内では本種が最も広く見られる.ヒルムシロは沈水葉に明瞭な葉柄を持つこと(本種は不明瞭),心皮が1~3個であること(本種は4個)などがあることなどが異なる.また,オヒルムシロは沈水葉が線形である(本種は葉身がある)ことが異なる.
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