カヤツリグサ科
Cyperaceae
ハタベカンガレイ
Schoenoplectiella gemmifera (C.Sato, T.Maeda et Uchino) Hayas.
- 別名
- ハコネカンガレイ,ナスノカンガレイ,オトマスカンガレイ,キタガワカンガレイ
![ハタベカンガレイ](https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/images/g051.jpg)
- 英名
- No Information
- 中国名
- No Information
- 花期
- 7~10月
- 生薬名
- 薬用部位
- 成分
- 産地と分布
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本州,九州,および朝鮮に分布し,山地や平地の水路の流水中に生える.
- 植物解説
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多年草.叢生し,根茎はない.有花茎は高さ50~120 cm,横断面は鋭3稜形.花序は仮側生し,無柄の小穂が5~20個集まって頭状をなす.鱗片は広楕円形,長さ3~3.5 mm,鋭頭~微突端.そう果は広倒卵形,長さ約2 mm.刺針状花被片は6本,長さはそう果よりやや長く,下向きにざらつく.柱頭は2岐.
- 薬効と用途
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ヒメカンガレイやカンガレイに似るが,流水 中に生育し常緑性である点が一つの特徴である.阿蘇市の端辺で最初に見つかり,阿蘇郡南小国町をタイプ産地として2004年に新種記載された植物.ヒメカンガレイやカンガレイに似るが,柱頭の多くが2岐すること,流水中に浮遊する稈の先端部からしばしば無性芽を生じること,稈先端部の無性芽および根茎上の束生葉に葉身のある葉を生じること,流水中に生育し常緑性である点が異なる.
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