熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

キク科
Asteraceae
フキタンポポ
Tussilago farfara L.
別名
カントウ
フキタンポポ
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  • フキタンポポ
  • フキタンポポ
英名
coltsfoot
中国名
款冬
花期
1~3月
生薬名
①款冬花(カントウカ),②款冬葉(カントウヨウ),コルツフット
薬用部位

①花蕾,②葉

成分

花蕾にトリテルペン(faradiol),葉にアルカロイド(senkirkine, senecionine)

化学構造式

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  • フキタンポポ 化学構造式1
  • フキタンポポ 化学構造式2
  • フキタンポポ 化学構造式3
産地と分布

ヨーロッパ,北アフリカ,シベリア,インド,中国の原産で,各地で栽培される.

植物解説

多年草.草丈10~50 cm.地下に匍匐する根茎がある.根生葉は花後に現れ,心臓形か卵形で長さ7~15 cm,鈍頭で波状疎鋸歯縁,鋸歯の先端はしばしば紅色を帯びる.鮮黄色の頭花を茎の頂に単生し,1頭花内に雄花と雌花がある.

薬効と用途

花蕾は鎮咳,去痰,利尿作用があり,喘息,瘡腫,小便不利,中風などに用いる.体力の有無に問わず利用でき,鎮咳薬に常用できる.葉は鎮咳薬として茶替わりに利用する.漢方処方の補肺湯に配合されている.

欧米では葉や花の煎液やチンキが鎮咳薬としてりようされる.さらに,喘息や咳には葉をたばこのように喫煙するというギリシャ時代からの伝統的な治療法も存在する.

肝毒性のあるピロリジンアルカロイドを含んでいるため,煎じるときには30分以上火にかける.