ゴマノハグサ科
Scrophulariaceae
ビロードモウズイカ
Verbascum thapsus L.

- 英名
- great mullein, common mullein
- 中国名
- 毛蕊花
- 花期
- 5~8月
- 生薬名
- ①②マレイン
- 薬用部位
①花,②葉,③根
- 成分
地上部にフェニルプロパノイド誘導体(harpagoside),サポニン(prosaikogenin F),フラボノイド(luteorin, apigenin)
- 産地と分布
-
ヨーロッパ原産で,ヨーロッパ全域,ヒマラヤ,アジア,北米,アフリカ北部に広く分布し,やや乾性の草地,道端,砂地などの未開地などに見られる.
- 植物解説
-
二年草.草丈0.9~2.5 m.全株に灰白色の綿毛が密生する.根生葉は短柄があり,長楕円形で長さ約30 cm,鈍頭で短鈍鋸歯縁か全縁.茎葉は長楕円状披針形で鋭頭,無柄で基部は狭くなる.茎の頂に黄色の小さな花を多数,総状花序に密生する.
- 薬効と用途
-
花,葉は鎮静,収斂,鎮咳作用があり,気管支疾患,喘息,不眠症,下痢に用いる.気管支疾患,喘息には花25gを沸騰した水か牛乳1 Lに入れ,使用前に漉して1日カップ3杯を食間に飲む.伝染性の皮膚病や炎症には葉を潰して湿布する.打撲傷,関節痛,痔疾には花や葉に2倍量のオリーブ油に入れ,2週間放置後,ろ過したものを患部に塗布する.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。