熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteaceae
ヒナヒゴタイ
Saussurea japonica (Thunb.) DC
別名
トウヒゴタイ
ヒナヒゴタイ
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  • ヒナヒゴタイ
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英名
No Information
中国名
毛風菊,鳳毛菊
花期
9~11月
生薬名
八楞木(ハチリョウボク)
薬用部位

全草

成分

フラボノイド(kaempferol 3-O-glucoside, quercetin 3-O-glucoside),フェニルプロパノイド(syringin)

化学構造式

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  • ヒナヒゴタイ 化学構造式1
  • ヒナヒゴタイ 化学構造式2
  • ヒナヒゴタイ 化学構造式3
産地と分布

九州,台湾,朝鮮,中国,モンゴルに分布し,低山や海岸の草地に生える.

植物解説

二年草.草丈(20~)50~200 cm.茎は直立し,狭い翼があり,上部でよく分枝する.中部の茎葉は楕円形~狭卵状楕円形,長さ7~30 cm,幅3.5~9 cm,羽状深裂する.葉柄は長さ3~6 cm.頭花は多数が散房状あるいは円錐状に密集して付き,径5~8 cm.そう果は長さ3~4 mm.

薬効と用途

リウマチ性の痺痛,打撲傷,麻疹に用いる.中国で薬用にされる.国内での分布は九州だけで,草原の管理放棄,遷移の進行,生育地の開発などにより減少している.絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づき,「国内希少野生動植物種」に指定されている.

 

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